Top > 料理 > 信州そば チーズと食べる 好奇心

信州そば チーズと食べる 好奇心

| コメント(0)

毎年新年を迎えると日経スキー学会 (日本経済新聞のスキークラブ) のメンバーが合宿と称して白馬にスキーにやってくる。
迎えるペンションオーナーのスキー客減少の嘆きを聞きながら、ゲレンデに人が少なくなったとはいえ彼らは愉しんでいる。合宿のさなかに地元白馬のスキー場管理者、民宿経営のスキー教師、素人のそば打ち名人が一行を迎え、夜の懇親会が始まる。

デザートチーズとチーズフォンデュを振る舞うために準備して白馬に向う。もう10年以上続いている。

スキー場の新たなイベントや集客について語る人、昔の華やかな時代を懐かしく語る人、これからの冬の観光とスキー場経営の在り方を熱く語る人。酒を飲み、チーズをつまんで、チーズフォンデュの鍋を囲む長い時間。フォンデュ鍋のチーズが底をついてくる頃、そば打ち名人のそばの登場だ。

白馬の水でさらした冷たいそば、勿論名人のそばは地元白馬で採れたそばだ。そば汁のこだわりについて語る。みんなが一通り食べていくとそば汁が少なくなった。
フランスチーズ鑑評騎士の会メンバーの一人久保庭さんは、そば猪口にフォンデュの残り少ない溶けたチーズを加えて、そばを食べ始めた。「いける、うまい」と叫ぶや、続いてチーズをそば猪口に入れている。
周りの冷やかな視線は全く無視している。続いて「これはいける」を聞いて、そば猪口を持ってくる客人が続く。フォンデュのチーズは二三人に配ってきれいに終わった。
まだそばは残っている、彼は次にゴルゴンゾラの青カビのチーズを箸でちぎる、そば猪口に入れてかき混ぜている。そこに冷たいソバをからめて食べ始めた。

またさらに大きい声で「これはいける」。ゴルゴンゾラもすぐに売り切れた。そば打ち名人も唖然としていたが、名人本人もシェーブルチーズが大好きな人だ。チーズでそばを食べている客人を山羊のような「やさしい目」で楽しそうに見ていた。

ミラノからコモ湖を通ってソンドリオを過ぎアルプスの国境に向かって3時間ほど車を走らせるとサッセイラという町に着く。
タレッジョ渓谷とも呼ばれイタリアのウオッシュタイプのチーズの故郷を通過して、ボルメロスキー場はスイスとイタリアの国境にある。スキー場まで15分ぐらいの小さな町だ。イタリアでそばが収穫され、そばのパスタやそばのパンなどそば料理がたくさんあると聞いていた。
サッセッラの町を4回訪問していた。そばを石臼で挽く村の製粉所や冬はスキー客でにぎわう旅館のレストランの料理を食べに行っていた。きしめんぐらいの幅のそば粉の手打ちの「ピッソケリ」というパスタだ。クリーム系の濃厚なソースとそば粉のパスタの相性は良い。当然ゴルゴンゾラのクリーム系のソースともよく合う。
そんな話をしてそば談義を楽しんだ。そば名人は、もとももと電気屋さんだったが、今では、本業でそば屋さんもやるようになったと聞いた。イタリアのそばパスタの話で久保庭さんはご満足の様子。

コメントする