長野県下のホテル・レストランのプロの皆さんが集まった。
当時から前菜から始まる、プリモ、セコンド、デザートと進めていくイタリア料理のメニューが講習会の基本で、パスタの調理だけのものではなかった。
参加者も多くレベルの高い料理講習会が数年続いた。やってくるイタリアの先生方と、講習会が終わって社員とご苦労会が開かれる。天ぷら、刺し身はもう結構と先生方は首を振る。
それではと庶民的な焼肉屋に案内した。ワインで乾杯が始まった焼肉パーティーは大喜びだった。
前々から焼肉屋に行くときは、ダナブルーのチーズを秘かに持ち込んだ。
イタリアの先生方なのでその日は、ゴルゴンゾラだ。熱くなった網に肉が載せられてから内緒に持ち込んだチーズをとりだした。
それが何であるか、先生はすぐに判った。目が細くなって親指を立てた。
お肉の焼き加減を見ながら、網の上の肉にチーズを乗せて、食べた。
「ヴォーノ・ヴォーノ」と、うれしい声を発しながら、たっぷりとお肉を食べた。
以来長野に来ると焼肉屋に食べに行くのが楽しみだと通訳の人から聞いた。
おいしく食べることは共通だ。




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