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たき火を囲む情緒

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我々の遠い先祖は、冬の来る前に穴を掘り、熊や狐やの獣と共に、小さくかじかまって生きてきた。おそろしい冬において、何よりも人々は火を愛した一 一。
詩人の萩原朔太郎は、たき火を囲む心を「先祖の情緒の記憶」と呼んだ。

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日本経済新聞 2009年(平成21年)12月22日(火曜日)
一面「春秋」から・・・

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カフェ ダル ドージェのお客様の中でピッツァの窯の前のカウンターが指定席になっていて、月に一度はピッツァやパスタをお召し上がりいただく、ご夫婦がいました。料理がくるまでの間、いつもお二人で仲良く、静かにピッツァ窯の火に見入っていました。召しあがった後でも、奥様は窯の中で踊っている炎に魅せられているごようす。
5年間通って頂いたが、何の前触れもなく、奥様が旅にでかけてしまった。

それからは、ご主人は、「ピッツァの窯の前のカウンター」でお目にかかったことは無い。

今日の「春秋」を読んで、仲が良かったご夫婦を想い出した。

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