内装の全体的なイメージ
・さそり・ドアの取手
「内装のメインカラーを赤紫と白にしてモダンな雰囲気を演出する」という前提があったが、それだけでは子供っぽいファンシーカラーになってしまうので、押さえの色として、黒の鍛鉄を店内にいくつか配置して、ポップな色調にアダルトでゴシックなテイストを混ぜ込んだ。
ドアノブは上野さん曰く、黄金の玉をくわえたドラゴンが店先に立ちはだかって店内を守っている、とのこと。これ以上はわかりません。
サソリについては、イタリアでは普通にみかける昆虫であるから。アパートにも迷い込んできて、ちょうどタイルの絵柄のように壁に貼り付いていた。それを思い出してデコレーションとした。
・タイルの色
キッチンの下地のタイルは黒で締めよう、という提案が先にあった。そこで、厨房外側のタイルは、店内テーブルの白と、キッチンの黒と、ワインをイメージした紫の三色とした。これによって全体と調和しながら、3色がうまく主張している。
・鉄の作家さんや後藤さんの絵について
両方共に、作品は十分な個性を持ちながら、抽象的な作風により、安易にメッセージを伝えないため、デコレーションにぴったりだと考えた。これが幻想的な異空間を作り出すのにとても役立っている。計算通りにうまくいった部分である。半分はこちらの希望(寸法など)を予め伝えて、半分はそれぞれにお任せして創っていただいた。
・後藤さんのフロアーデザイン
丸さんという別名がつくほど、「丸」を題材にしたアートを展開している面白い人である。上野さんについては、彼の作品が使われている店舗を予め見学して、とても気に入っていた。
・こだわったところ
インテリアについて。
「高感度なお店」でありながら、ゲストが着る服に頓着しないで済むお店、つまり、お店が来る人を格好良くさせてくれるような店内にしたかった。工事中の作業着を着た職人さんたちの出入りを見ていて、これは成功したと確信している。




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